・ホープ帝国
ホープ島という大陸にある、元々いくつかの国だったものが統一され1つの国となった国。各国と戦争をしたり国内の紛争が絶えない。
ビル等が立ち並ぶ発展した都市と、機械が散乱しているエリアが存在している。政治や軍事が全て総括された政府ビルや軍学校のある中央のセンターシティ、人々が暮らすウェストシティとイーストシティ、機械が散乱し機械兵が徘徊しているスクラップゾーンの多いサウスエリアとノースエリアの5つに分かれている。
ウェストシティは治安が良く、イーストシティは治安が悪い(外れにはスラムやスクラップゾーンもある)。 スクラップゾーンはサウスエリア近辺は戦闘の難易度が低く、ノースエリア近辺は難易度が高い。スクラップゾーンは訓練に使えるので意図的に片付けていない側面もある。
ホープ帝国という名は、約150年前にホウプという開拓民が民族戦争を鎮圧したことで名付けられた。
・輝煌
ホープ島の地層は、輝煌石と呼ばれる青緑色の石で構成されている。その石はエネルギーを蓄えていて、大陸の人間はそこからエネルギーを得て生活などに利用している。
輝煌石から漏れ出たエネルギーは大気中にも漂っている。石から抽出された、もしくは漏れ出たエネルギーの名が「輝煌」である。
大陸はこの輝煌の影響で、常にもやがかかったような状態になっている。輝煌は濃度が高いと霧のようになり、輝煌自体は人体に影響はないが、濃度が高すぎると体調を崩す可能性がある。懐剣を展開しエネルギーに変換して、自身の周囲の輝煌の濃度を薄めることが出来る。
輝煌からエネルギーを抽出すると、輝煌石は消耗して少しずつ小さくなっていくので、基本的に人の住んでいない場所で抽出をする。だが輝煌石は全部繋がっていて、どこで抽出を行おうと地層にある輝煌石も同時に小さくなっている。エネルギーを使用し続けるかぎりホープ島はいずれ崩壊する運命なのである。
・懐剣
輝煌石からエネルギーを抽出、もしくは空気中の輝煌をエネルギーに変換するための端末。
武器形状の懐剣の場合、剣の刃の部分が輝煌の光で構成される。懐剣に付いている玉型の結晶と、別になっている手持ちの結晶を反応させることで輝煌の光が展開される。結晶の色が赤の懐剣は盾系、紫は双剣、青は特殊効果を持つ物、青緑は槍、緑は大剣、黄色は飛び道具と色によって武器の種類が分けられている。
この大陸で生まれた人間は、胎児の頃から空気中の輝煌にさらされているので遺伝子に輝煌の情報が刻み込まれる。そして、生まれる前にどのくらいの量の輝煌を使いこなせるのかの適性が決まるのだ。これは生まれてから変わることは無い。生まれつき、どれだけ懐剣のエネルギーを引き出せるか、どの懐剣が得意なのかが決まっているようなものだ。
ホープ島では刃物での戦闘は法で禁止されているが、懐剣での戦闘は許容されている。懐剣は誰でも持ち歩いており、緊迫した情勢で正当防衛に使用する機会が多いからである。
武器形状ではない懐剣の場合、エネルギーを抽出して輝煌タンクに溜める作業(このタンクから電気などに使う、島外で懐剣を使う)に使用される。
この大陸では、懐剣で輝煌を抽出・エネルギーに変換することは日常なのである。
・機械兵
まだ輝煌をエネルギー利用し始めたばかりの昔、武器状の懐剣が開発される前の産物。機械で兵士を作り輝煌で操作していたが、空気中の輝煌を無駄に吸収してしまい暴走する確率が高く、懐剣が開発されてからは打ち捨てられていた。今でも各地に暴走している機械兵が残っており、探索チーム等が懐剣を使って退治している。
機械が散乱しているエリアであるスクラップゾーンもその時代の産物である。ここでは機械兵以外の機械も輝煌を取り込んでしまい、ちょこまかと動き回ったり空中を漂ったりしている。
・ドリーム島
ホープ島と敵対している国で、かつてはホープ島とドリーム島で戦争をしていた。ドリーム島の降伏という形で戦争は終結する。ドリーム島との戦争では、輝煌ポンプをドリーム島まで持ち出し懐剣で敵を一網打尽にしてから、火を放ったり降伏させたりして利用していた。
・カタルシス国
ドリーム島との戦争が終結すると、今度はホープ帝国内で独立を宣言する団体やレジスタンスの活動が活発化し始める。その中でカタルシス国は独立を宣言し宣戦布告をしてきた団体であった。本部はイーストシティ外れのスラム街にある。
ホープ帝国の人間を異常に憎んでいる。詳細は「ジェイド地区」にて。
・ジェイド地区
シャルとムジカの故郷。イーストシティの奥地にある。
8年ほど前に、”ジェイド地区爆発事故”と呼ばれる輝煌石の抽出中に起きた爆発事故で崩壊した。その事故で大勢の人間が亡くなっている。爆発後は常にエネルギーが噴き出しており、輝煌の濃度が常に高い状態なので今は誰も住んでいない。瓦礫のまま放置されている場所である。
現在はあちこちで迷い込んだ機械や機械兵が動き回っている。
事故と呼ばれているが、実際は実験と称してアイオラ元帥の命令の元、幼少のアリスと手に持った”懐剣:ラブ”を使い、強引にエネルギーを抽出しようとして起きた事件。
皇帝はこれの事実を隠ぺいし事故として片づけたのでジェイド地区の生き残りの人々から反感を買い、生き残りの人々は帝国に復讐するためにカタルシス国を結成した。
生き残りには穏やかに暮らしたい人間もおり、粛清等で彼らに迷惑をかけないように、カタルシス国がジェイドの生き残りということは極力知られないようにしている。ジェイド地区の生き残りは、穏やかに暮らすかカタルシス国に入るか、最終的にどちらかを選ぶことになる。
ジェイド地区爆発事故の際に噴き出し始めたエネルギーの影響で、ホープ島の崩落が早まってしまった。
・極夜
ラングとエンの故郷。ウェストシティ外れにある。
極夜の一族は昔、懐剣を開発した一族であった。今でも懐剣の製造を行っており、懐剣のほぼ100%がこの地区で作られている。地区の各地にある工場の大半は懐剣を製造している工場である。日の当たらない場所でホープ帝国に貢献する縁の下の力持ちのような存在で、地区名は”極夜”、一族も”極夜の一族”と呼ばれていた。
一族は極夜に固まって住む習慣がある。一族以外でも極夜に通ったり住み込む者が多数居たり、懐剣の使い手を育てることも得意で軍や軍学校にも一族の者が多くいる。一族は懐剣に関する色んな施設に関わっているので、帝国も極夜には頭が上がらず簡単に手を出せない。
・『無情の”壊”剣』
”懐剣:ディライト”、”懐剣:アイラ”、”懐剣:サドネス”、”懐剣:メリー”、”懐剣:ラブ”、”懐剣:アニムス”という名を冠した、強力なエネルギーを引き出せる6本の懐剣。
約150年前、懐剣による民族戦争が盛んだった時代に開発された。適性が相当高くないと使用できず、適性が特に高い6人が集められ、彼らは通称”兵器”と呼ばれた。
その6本の懐剣は、性能があまりにも危険だったために戦争が終わる頃に封印された。そして約150年後アイオラにより掘り起こされる。
『無情の”壊”剣』は普段は普通の懐剣より少し強いだけだが、懐剣と使い手が覚醒すれば、剣の刃の青緑の光が赤く変化し莫大なエネルギーを引き出せるようになる。しかし、力と引き換えに感情がおかしくなり手に負えなくなる。
各『無情の”壊”剣』の特徴として、ディライトとラブは更に高い適性が必要になり、引き出せるエネルギーの量も莫大である。
サドネスとメリーに関して、結晶の玉の色は輝煌の色と同じ青緑に近いほど扱いやすく赤は扱いづらい。その代わり、結晶が赤いサドネスは覚醒しても感情がおかしくならないとされている。結晶が青緑のメリーは一見扱いやすいが、覚醒すると最も感情が暴走しやすい。
アニムスとアイラは武器としての扱いが難しく、高い適性に加え使い手の技量が重要になる。
『無情の”壊”剣』には六情の名前がついているが、覚醒すると感情がおかしくなるのであって特定の感情のみを増長させる訳ではないので、先人が懐剣に六情の名を付けた理由は謎に包まれている。
・レギュレート・コア
アイオラの開発した”レギュレート兵器”の本体。輝煌から引き出せるエネルギー量を自在に操れる新技術による機器である。懐剣の使い手を兵器の一部として内部に半永久的に封印する。
レギュレート兵器を操る目的と、ホープ島を救うために特定の輝煌石の消耗を防ぐ2つの目的を持つ(本来はコアのみだったがアイオラが独断で兵器に進化させた)。
封印された者は懐剣を端末として、輝煌を上記の目的のためにエネルギーに変換することになるが、通常の懐剣ではエネルギーが足りない。そこでアイオラは『無情の”壊”剣』と使い手を覚醒させ莫大なエネルギーを引き出そうと計画(「プロジェクトヘクス」のページ参照)。
覚醒には輝煌の濃度が高い場所に居ること、追い詰められた状況であることが条件とされており、アイオラは”兵器”であるラングたち6人を覚醒させるために彼らに干渉し続けている。
皇帝は、レギュレート・コアを使って地中にある輝煌石の消耗を防ぎつつエネルギーを得る方法を考えていたが、ジェイド地区のエネルギーが噴き出したことによりホープ島の寿命が早まってしまったので、やむなくコアをジェイド地区に設置し噴き出すエネルギーを止める判断を下した。
・リマインド
約150年前、懐剣による民族戦争を終わらせるため、開拓民として島外から渡って来たホウプは技術者を集めて、輝煌石に結界を張る機器リマインドを開発した。
ホープ島の6か所の地中に、輝煌石に結界を張るための機器が埋め込まれている。大陸の中央の空に、6角形のプレートであるリマインドを置くと発動し、大陸中の全輝煌石が停止する。約150年前にリマインドが発動し、輝煌が一切使えなくなった。これで暴走した『無情の”壊”剣』を無効化したのである。
それから数十年後、輝煌のエネルギーを求めた人々の手でリマインドは地中に封印され輝煌は復活した。今では歴史から抹消されて無かったことになっている。
リマインドの存在がホープ島の崩落を止める鍵となるが、『無情の”壊”剣』は多少資料が残っていたから発掘できたのに対し、リマインドはどこにあるのかヒントすらない。
・リマインド・コア
地中に作られたリマインドの本体。
輝煌石が消費され続ければいつか大陸は崩落する。その前にホウプが島を救う最後の方法としてコアをこっそり作った。コアのことはホウプの直系の子孫の長男か長女の間だけで言い伝える。今は直系のアルト、アイオラ、アルトの祖父の3人しかコアによる詳細を知らない。
レギュレートコアと同様に懐剣の使い手を封印する必要がある。
リマインド・コアがあれば、リマインドが見つからなくても遠隔でリマインドを発動できるが数人の人間が封印され意識も途切れてしまう。輝煌が大陸中から消えた後も、遠隔操作を維持するためにそのまま封印され続けなければならない。
本当は数人分の懐剣のエネルギーが必要になるが、ディライトの赤い光のエネルギーがあればアルト1人でも良く、アイオラはプロジェクトヘクスの結末としてそこまで考えていた。