某所。
1つの、大きな橋があった。橋の遥か数十メートル下に濁流の川がある。
橋は両端が個室になっており、室内で操作すると橋への扉が開く仕組みになっていた。
千里と冬華は今、その個室の中に居る。
終わり:この時間軸の最後
警報が鳴った。
千里たちに対してではなく、今現在、この国を脱出しようと橋を渡っている百里や葵たちに対しての警報だった。
何らかの機能が発動し、橋の中央が開き始める。容疑者を下へ落とす機能だろうか。
その時、千里は個室にあった機械を必死に操作した。機械の操作方法など分からないが、何とか橋を止めなければ。
カチッ。と音がした。
すると、開こうとしていた橋はピタリと止まる。千里は何とか、橋を止めることが出来たのだった。
はっきり言えるのは、ここで千里がこの操作をしていなかったら、橋の上に居るみんなは100%助からなかった。
扉が開く。千里は、そこに居る百里の姿をしっかりと確認した。
そして、手を前に伸ばす。
千里は、駆け寄ってきた百里の体を、しっかりと抱き締めた。
千里と百里は、何かを囁き合う。
これで もう
これで もう、
これで もう…
…。
信じて欲しいと思います
だって、この先のことは
誰も知らないんです。
-終-