―1年後―

 政府ビルは復興し、当たり前の日常が流れていた。
 ホープ島との戦争はまだ続いている。
 しかし、終戦は近づいていると思われた。
 ナンバーズの研究が無いと、ドリーム島はやはり不利だった。
 ドリーム島の降伏という形で、戦争は近いうちに終戦するだろう。

 零の医療所は、今日も賑わっていた。
 元々隠れ住んでいて、そんなにたくさんの人を診たりしていなかったのだが、口コミでその腕が広まり、今では1日に何十人も診るようになっていたのだ。
 政府から、政府専属の医師にならないかと声がかかってきたが、零はそれをきっぱりと断った。

 この場を、離れる訳にはいかなかったからだ。

零「ちょっと待っててくれるかい。専用の薬を取ってくるから」
 患者にそう言って、零は外へ出た。
 キョーダイたちが住んでいた、アジトへ向かう。
 無人になったアジトに、医療所に置ききれなくなった薬などを置かせてもらっていた。
 中に入り、広間の棚に並べてある薬に手を伸ばした。
 その時――――――――――

 ―――――声が、きこえた気がした。

零「…?」
 零は、辺りを見回した。
 誰も居ない。
零「…気のせい…か…」

 ―――――――――― ・・・・・

零「…!」

 声が、きこえた気がした。
 この声は
 ああ
 そうだ
 そうか
 …
 …分かった…


 零は、声のする方を見た。
 そして。
 にこっと…優しく、笑いかけたのだった。










-終-







































































































































































































みんな、そろそろ帰るか!



うん!!








生きたい

生きたかった

生きたかったと思う





帰らなくちゃ


いつか、必ず帰るから

約束したもんな


待たせてごめんな





なあ、きこえてるか?





きこえているといいな
届いているといいな





きこえているでしょうか









あなたにも、届いているでしょうか








<E-numbers>終