どうしてこんなことになってしまったんだろうと思う。
ただ一緒に居たいだけなのに。
自分の目の前に居る人は、みんなどこかへ行ってしまうのだ。
それでも、今回はあきらめたくないと思って。
何だってやった。
絶対にあきらめたくない。
絶対に取り戻してみせる、と。
何度居なくなっても、
何度でも取り戻してやりたいと思った。
研究室のような所だった。
大きな機械や小さな機械が、壁に列をなしたり無造作に置かれていたりしていた。床には無数のコード。
そんな無機質な部屋に、赤髪の少年が繋がれていた。
やっと見つけた…
部屋に侵入してきた青年は、台に寝かされて気を失っている赤髪の少年の側へ行き、肩を揺すって名前を呼んだ。
??「太一、しっかりしろ」
太一「…ん…?」
??「太一、俺が分かるか?」
太一「……」
…だれ…俺は、だれ…
太一「…誰…だ?」
??「太一?」
太一「お前…と…俺…誰…」
??「太一…どうした」
またガクガクと揺さぶる。
太一の目は焦点が定まっていなかった。
太一「…俺、何も思い出せない」
??「!?」
青年は言葉を失った。
??「太一…お前、ここで何かされたのか??」
太一「分からない」
??「……」
青年はしばらく考えた。そして、一人頷いて太一の目を見る。
??「…思い出せなくてもいい。すぐにここを出るぞ。
太一、俺は利九だ。お前達を迎えに来た――――――」
→「日」